お知らせ 本願寺 眞無量院からのお知らせです。

平成26年度 吉崎御坊 報恩講厳修(更新日 2014/11/11)

去る11月8日、本願寺眞無量院 吉崎御坊(福井県あわら市)において、本年度の報恩講が、本山御正忌に先だち、お取越しにて厳修されました。

当日は、福井県あわら市を中心に北陸地方の篤信な同行門徒が大勢参詣し、また全国各地から多くの眞無量院僧徒が参勤しました。

先ず午前の内に、同行門徒によって結成された仏恩報謝団による堂内外の清掃並びに荘厳が行われました。御堂玄関に幕を張り、日ごろ聞法道場として使用している本堂を雑巾で拭くなど、仏恩報謝の汗を流し、仏祖並びに親鸞聖人の御徳に感謝するとともに、報恩講という慶事に備えました。

清掃並びに荘厳が終わると、皆で御斎(非時)を頂きました。御斎では、古くから北陸地方の真宗門徒に伝わり、その地に根付いている「あずき汁」が振る舞われ、御開山親鸞聖人の御恩徳と、北陸地方の開教・布教に御尽力なされた本願寺第八世法主蓮如上人に対する、地域に脈々と受け継がれている御崇敬の念が偲ばれる、信心溢れた御斎となりました。

御斎の後には、吉崎御坊御堂番の宮崎慎師による「和讃講座」が行われました。「和讃」とは、親鸞聖人が本願念仏の御教えを和文の歌で顕されたものです。

この報恩講の日に、親鸞聖人御自ら顕かにされた本願念仏の御教えを頂戴するという御縁に恵まれ、大変味わい深く講座を聴聞する同行門徒らの姿が見受けられました。

そして午後2時より報恩講が御勤まりになりました。法要には、大谷飛鳥本願寺眞無量院御住職殿御直修のもと、本山堂衆、参勤僧徒、また本山より霊楽院殿大谷祥子御連枝、霊光院殿大谷実成御連枝が御出仕されました。御住職殿が力強く高らかに正信偈(正信念仏偈)の御調声を御発声なされ、参詣した同行門徒と僧俗一体となり、仏徳讃嘆の御勤めが厳かに執り行われました。

法要後、ひきつづき御住職殿より御直教を賜り、御開山聖人御出世の御恩、さらに御相承の善知識の御勧化の御恩に出遇い、吉崎御坊堂内には報恩感謝の念仏が響き渡りました。