お知らせ 本願寺 眞無量院からのお知らせです。

平成27年度「和讃講座」開講のお知らせ(更新日 2015/03/11)

下記の日程にて、本年度の「和讃講座」を全4回にて開講致します。
飛び込みでの参加も受け付けておりますので、皆様どうぞお気軽にお越しください。

  • 時間: 各回午後1時~午後2時
  • 講師: 遠藤恵太(吉崎御坊 御堂番)
  • 場所: 福井県あわら市 眞無量院吉崎御坊
  • 参加冥加金: 1回につき500円
    (蓮如の道を歩む会 吉崎講講員は無料)
  • お問い合わせ: 0776-75-2226
    (申込受付:吉崎御坊 寺務所法務課)
  • 講師:遠藤恵太

【講座内容】

  • 第1回
    平成27年4月25日(土)「讃阿弥陀仏偈和讃より4首」
    「安楽仏土の依正は 法蔵願力のなせるなり 天上天下にたぐひなし 大心力を帰命せよ」
    「安楽国土の荘厳は 釈迦無碍のみことにて とくともつきじとのべたまふ 無称仏を帰命せよ」
    「巳今当の往生は この土の衆生のみならず 十方仏土よりきたる 無量無数不可計なり」
    「阿弥陀仏の御名をきき 歓喜讃仰せしむれば 功徳の宝を具足して 一念大利無上なり」
  • 第2回
    平成27年6月21日(日)「讃阿弥陀仏偈和讃より4首」
    「たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて 佛の御名をきくひとは ながく不退にかなふなり」
    「神力無極の阿彌陀は 無量の諸佛ほめたまふ 東方恒沙の佛國より 無數の菩薩ゆきたもふ」
    「自餘の九方の佛國も 菩薩の往覲みなおなじ 釈迦牟尼如来偈をときて 無量の功德をほめたもふ」
    「十方の無量菩薩衆 德本のうへんためにとて 恭敬をいたし歌嘆す みなひと婆伽婆を帰命せよ」
  • 第3回
    平成27年10月18日(日)「讃阿弥陀仏偈和讃より4首」
    「七寶講堂道場樹 方便化身の浄土なり 十方來生きはもなし 講堂道場禮すべし」
    「玅土廣大超數限 本願荘厳よりおこる 清浄大攝受に 諬首帰命せしむべし」
    「自利々他圓満して 帰命方便巧荘厳 こころもことばもたへたれば 不可思議尊を帰命せよ」
    「神力本願及満足 明了堅固究竟願 慈悲方便不思議なり 眞無量を帰命せよ」
  • 第4回
    平成28年1月16日(土)「讃阿弥陀仏偈和讃より4首」
    「寶林寶樹微玅音 自然清和の伎楽にて 悲婉雅亮すぐれたり 清浄楽を帰命せよ」
    「七寶樹林くににみつ 光曜たがひにかかやけり 華果枝葉またおなじ 本願功德聚を帰命せよ」
    「清風寶樹をふくときは いつつの音聲いだしつつ 宮商和して自然なり 清浄勲を禮すべし」
    「一一のはなのなかよりは 三十六百千億の 光明てらしてほがらかに いたらぬところはさらになし」

浄土真宗の「和讃」とは、三帖和讃と言い、親鸞聖人ご著書である『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末和讃』の総称であります。

浄土真宗開山親鸞聖人は、関東より、なつかしの京都に帰られてから、まもなく和讃を書き始められ、そして、『浄土和讃』を制作し終わるや『高僧和讃』を著わされました。

その最後に、
「宝治二年(1248)初月下旬第一日 釈親鸞七十六歳 これを書きおわんぬ 見写する人は、必ず南無阿弥陀仏をとのうべし」という奥書を入れられて、その完成を告げられておれます。

さらに正嘉元年(1257)85 歳で『正像末和讃』を著わされました。

三部作ともいえるこの三帖和讃は、古来「和語の教行信証」といわれてきたほど、浄土真宗の重要な教義を片仮名まじりの日本のことばで、私たちのために書き遺してくだされた、いわば親鸞聖人の遺産であります。

また和讃の中の現世利益和讃のところで「和讃」の左に「やわらげ ほめ」という訓をつけられているところを見て、和讃とはただ日本のことばで書いた讃歌という意味だけでなく、私たちには理解が難しかろうという親切から、やわらげて讃嘆されたのであります。

  • 講座は御堂にておこなわれます(昨年度の様子)

  • 講座のはじめに、此度頂戴する和讃を皆で朗読します

 吉崎御坊「和讃講座」では、この親鸞聖人の御遺産であります「和讃」が意図することを、現代での 例え話を交えながら、さらにわかりやすく解説してまいります。 皆さまお誘いあわせの上、是非、ご参加くださいませ。