お知らせ 本願寺 眞無量院からのお知らせです。

平成28年度 本山夏安居が行われました。(更新日 2016/07/28)

平成28年7月2日から3日にかけて、本山夏安居(げあんご)が行われた。

安居とは、僧侶たちが一定期間、外に出ずに屋内で修行を行うことを指し、仏教開教の地インドでは、雨季に増える虫への不用意な殺生を避けるため、また屋外での托鉢が出来ないために屋内で修行を行ったと言われている。本願寺眞無量院はこの安居を、仏法を聴聞し信心を賜る良い機縁として、また、儀式作法の研鑽の場、御仏への仏恩報謝の思いを深める場として毎年行っている。

開会式で、大谷飛鳥御住職殿より「この夏安居を、法友との親交をはかり、またさらなる宗門人としての自覚を育む場としてもらうべく、おのおの有意義に過ごしてほしい。」と御言葉を賜り夏安居が始まった。

1日目はまず、本山堂衆による講義が行われ、その後、大谷飛鳥御住職殿による宗門特別講義が行われた。御住職殿は、信仰の拠り所であった本廟と、研究や教化の機関としての寺院の統一という意味を持った、本願寺の創建を果たされた覚如上人の功績から導かれる現代における教団のあり方について詳説され、参加者の理解は一層深いものとなった。

講義に引き続き行われた座談会では、自身の見識を述べ合い、参加者が自身を確かめる良い機縁となった。

2日目は、御仏から頂く安心(あんじん)に対しての感話の発表が行われ、その後の閉会式では、御法主台下より受講者一人ずつへ修了証が授与された。式で御法主台下より「今回みなで研鑽を積んだ経験を、各々これからの仏法を求める道の中で糧としていってほしい。」との御言葉を頂戴し、本年度の夏安居は閉会となった。

この度の夏安居は、参加者全員が意欲的に研修する充実した夏安居となった。